多くの患者に安心して通院してもらえるクリニックを目指すには、待合室に気を配ることが大切です。待ち時間の長さに対する不満や治療への不安感が和らぐ空間にすることで、患者一人ひとりの満足度アップが期待できます。そこで今回は、患者に寄り添った待合室にする方法として「マガジンラックの設置」についてご紹介します。マガジンラックを設置するメリット、クリニックに設置するマガジンラックの選び方についてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
患者にとって居心地のよい空間に
できる!マガジンラックを設置する
メリット
クリニックの待合室にマガジンラックを設置するメリットは以下の2つです。
1.待ち時間の煩わしさを解消できる
クリニックを利用する患者の満足度を左右する項目のひとつに「待ち時間の長さ」があります。来院患者数や診察内容によっては予約をしていても待たされることもあり、その時間が長いとクリニックの印象が悪くなってしまうことも考えられます。
待ち時間における患者の不満を解消するためには、居心地がよく、しばらく待つことになっても退屈しにくい環境作りが大切です。マガジンラックを設置すれば、雑誌や本、パンフレットなどを収納できるので、患者は退屈することなく待ち時間を過ごせます。これにより、年齢や性別を問わず多くの患者の満足度を向上させることができるのです。さらに、おしゃれなデザインのマガジンラックを選べばインテリアとしても活躍するため、明るく清潔な雰囲気作りにもつながります。
2.患者の不安を軽減できる
クリニックに訪れる患者の中でも、特に子どもは待ち時間の間に退屈さだけではなく、治療に対する不安や恐怖を感じていることもあります。治療中に痛みがともなうことが多い歯科クリニックなどでは、待ち時間をうまく利用して患者の不安を取り除くことも大切です。
例えば、待合室にマガジンラックを設置して子ども向けの本を収納すれば、本に興味関心が向くため治療に対する不安や恐怖を軽減させることができます。このとき、表紙のイラストがよく見えるように収納すると子供の興味関心が向きやすくなり、本を手に取ってもらいやすくなります。
なお、歯科クリニックの待合室に子ども向けの本を置くなら、子どもが楽しく読めるのはもちろん、歯磨きの重要性を学べる絵本などがおすすめです。
4つの項目を重視しよう!
マガジンラックを選ぶ際のポイント
クリニックの待合室に設置するマガジンラックを選ぶ際は、以下でご紹介する4つのポイントを考慮しましょう。
1.サイズ
マガジンラックのサイズは、収納する本や雑誌の大きさ、数、そして待合室の広さを考慮して選びましょう。
例えば、子ども向けの本を収納するなら、子どもの手が届く高さのマガジンラックを選ぶのが適切です。マガジンラックの中が本でぎゅうぎゅう詰めになると見栄えが悪くなるので、収納する本の数や大きさに対してぴったりのサイズではなく、ある程度余裕のあるサイズを選ぶのもポイントのひとつです。
マガジンラックの大きさによっては患者の動線を塞いでしまう、または悪目立ちする可能性もあるので、サイズは慎重に選びましょう。
2.機能
マガジンラックを選ぶ際は、機能面を重視することも大切です。
例えばキャスターつきのマガジンラックなら楽に動かせるので、待合室の掃除がしやすくなります。また、レイアウトの変更にも柔軟に対応できます。雑誌や漫画、パンフレットなど、さまざまな本を置くのであれば、どんな読み物があるのかが一目でわかる多段式のマガジンラックを選ぶのがおすすめです。
この他、完成した状態で届くのか、それとも自分たちで組み立てるのか、どちらの仕様なのかを確認することも大切です。後者の場合は、1人で簡単に組み立てられるのか、組み立てたあと解体することはできるかなども確認しておくと、よりスムーズにマガジンラックを設置・撤去できます。
3.素材
マガジンラックには、スチールやパンチングメタル、木材などさまざまな素材が使われています。
例えば、スチール製のマガジンラックはスタイリッシュでクールな印象を与えます。見た目がおしゃれなだけでなく、お手入れもしやすいので使い勝手は抜群です。パンチングメタル製は他の素材に比べて軽いので、設置時や移動時に持ち運びやすくなっています。木製のマガジンラックは、柔らかく温かみのある印象を与えるので、居心地のよい空間づくりに最適です。
このように、マガジンラックの特徴は素材ひとつで大きく異なります。「どういう印象を与えたいか」「待合室をどういう空間にしたいか」などを明確にし、そのイメージに合った素材を選びましょう。
4.設置場所
マガジンラックを選ぶ際は、設置場所も考慮しましょう。
例えば狭いスペースを活用したいなら、スタンド型のマガジンラックや壁掛けタイプのマガジンラックがおすすめです。インテリア性が高いディスプレイタイプや回転タイプの場合、想像以上に場所を取ってしまうことが考えられます。スタンド型もしくは壁掛けタイプであれば場所を取ることなく設置できるので、狭いスペースを有効活用することが可能です。この他、マガジンラックをトイレに設置するなら、圧迫感のない小型タイプや壁掛けタイプが適切です。
マガジンラックを設置して、
患者に寄り添った待合室に
患者にとって居心地のよい待合室にする方法として、マガジンラックの設置をご紹介しました。待合室に本や雑誌を置くことで、待ち時間に対する不満や治療への不安を和らげることができ、患者の満足度アップにつながります。
「患者が快適に過ごせる待合室にしたい」「待合室を一新したい」という方は、この機会にクリニックのイメージにあったマガジンラックを探して取り入れてみてはいかがでしょうか。