看板を設置する目的の中に集客があります。集客のためには目を引く、内容が伝わる、入りたいと思わせるデザインを考えなければいけません。ただし、お店のコンセプトや立地によってそれぞれの内容は変わります。
看板の効果を発揮するためにも、看板の種類、必要な情報、安心して入店できる配色や魅力の伝え方などの看板デザインを検討していきましょう。
マッサージ・整体でおすすめの看板
看板の種類によって集客効果は変わります。設置できる場所、利用する時間帯、視線誘導効果などから最適なものを選ぶためにも、まずはマッサージ・整体でよく利用される看板の特徴を理解しましょう。
電飾看板
電飾看板は、店頭でお客様の目を引き店内に誘導するアイキャッチ効果があります。マッサージは仕事帰りに足を運ぶ方も多く、薄暗くなってから看板を出す店舗も多いでしょう。電飾看板なら夜遅くなっても明るく目を引くため、店舗の場所や内容をアピールできます。
スクエアスタンダード、角丸電飾、キャスター付きのように電飾看板にも種類があるので、設置する場所に合わせて選びましょう。立地によって電源の確保が難しい場合は、バッテリー充電式のコードレスタイプがおすすめです。
スタンド看板
カフェやヘアサロンでも利用される、店頭に配置する立て看板です。シンプルなデザインで折りたたんでコンパクトにできる『A型看板』、スタイリッシュな『L型看板』のほか、誘導・広告に定番の『T型看板』といった種類があります。また、ラック付きのスタンド看板ならパンフレットを置くことができます。開店直後や新規顧客のために、施術内容やイメージを記載したりお試し割引券を付帯したパンフレットを設置したりすることで、来店を検討している方へのアピールにもなるでしょう。
夜間での利用は、ライトを取りつけて視認性を高める方法のほか、電飾看板のように利用できるLED内蔵のタイプも登場しています。LEDの場合は点灯時の明るさに合わせ印刷をしているため、点灯指定ない状態では印刷が暗く見えます。日中は点灯させずに利用する場合は、見え方も確認しておきましょう。
のぼり
のぼりは店頭や道路沿いに設置することで、遠くからでも店舗の存在をアピールできます。縦長の長方形が一般的ですが、スポーツ観戦やイベント会場で使われるフラッグタイプもご利用いただけます。スタイリッシュな形のフラッグは見る方にほかの店舗とは違った印象を与えるので、目を引きやすくなるかもしれません。
ひと目で分かる安心感がある
マッサージや整体ではお客様に気持ちよく利用してもらうために、外から施術の状況が見えないようになっています。そのため、電飾看板やスタンド看板を置いたりすることで、営業中であることをアピールしなければいけません。また、どういった施術をどれくらいの価格帯でやっているのか一目で理解できるデザインなら、興味が湧いたお客様が店内に入りやすくなります。
施術内容が一目でわかるように
マッサージといっても、指圧・足つぼ・整体・タイ古式のように多くの種類があります。そのため看板には施術メニューがわかりやすいように提示するのがおすすめです。料金や施術時間も同様に、目につきやすい文字サイズで提示しましょう。
そのほかのポイントとして、お店のこだわりや魅力が伝わるように工夫するのもよいでしょう。「丁寧な接客」「リラックスできる空間」「短時間でスッキリ」といった魅力とコンセプトをしっかり伝える内容を提示しましょう。
集客効果を高めるデザイン
店舗への誘導率を向上させる方法として、店内の雰囲気やキャッチコピーを盛り込む方法も効果的です。施術中の状況は外から見えないため、看板に店内や施術中の写真を貼ることで店舗の雰囲気を伝えられます。お店の様子が伝われば、初めて利用される方の不安を軽減して入店しやすくなるでしょう。
また、人通りの多い場所ではキャッチコピーでほかの看板と差別化を図り、歩いている方の興味を誘います。「心も癒やす体のほぐし」「一日の疲れを癒やす」「元気な明日のためのマッサージ」など目を引くキャッチコピーをのぼりやスタンド看板に記載しましょう。キャッチコピーの内容は、お店の魅力と組み合わせるとさらに効果的です。
看板の効果で集客を増やす
看板に記載する内容のほかに『配色』『設置場所』も大切です。それぞれの要素を組み合わせて、最適な看板を作りましょう。
配色
配色によって見る人に与える印象は大きく異なります。お店独自の色の組み合わせでブランドイメージを作る手法もよいですが、基本的な色を押さえるのもまた効果的です。マッサージは、癒やしを求めて来店されるお客様が多い業種です。そのため、緑や茶色といったアースカラーと呼ばれる配色がよく利用されています。アースカラーは土や植物といった自然を連想させることで、落ち着いた癒やしの印象を与える効果があります。
アースカラー以外では、元気で明るい印象のあるビタミンカラーの黄色や薄いオレンジ、女性客に好まれる淡いピンク系の配色が多いです。お店のコンセプトやメインターゲットに合わせて選ぶと良いでしょう。
設置場所
看板のタイプと高さ、設置場所はお客様の目線を意識して選ぶと効果的です。例えば、道路に面している店舗でドライバーに見てもらうことを考えるなら、車内から見えやすい位置に看板を設置しなければいけません。
のぼりなら高さを気にせずに遠くからでも確認できますが、店舗前に設置する看板では位置が高くなると、ドライバーからは見えづらくなります。一方で、歩行者をターゲットにするなら、歩いている時の目線と同じ高さか、それよりも低い位置に設置すると効果的です。そのため、ビルのテナントなどで2F以上のフロアに店舗を構える場合でも、1階部分に電飾看板やスタンド看板を設置しています。
コンセプトを伝えるデザイン
マッサージ店は日常とは違う環境で、日々の疲れをほぐして気持ちよくストレスを解消できるように配慮する必要があります。一方で、施術室は店内の奥に設置されることが多く、外からは店内の特徴や施術のこだわりが見えづらくなります。そのため、看板を使ってコンセプトや魅力をしっかりと伝えなくてはいけません。施術メニューがわかりやすく提示されているか、見えやすいサイズか、コンセプトに合わせた配色やデザインになっているかなどを総合的に検討してみてください。
業者に依頼する際は、打ち合わせを重ねてお店の想いをしっかりと伝えることで、ミスマッチが少なくなります。看板の役割を最大限に発揮するためにも、お店のコンセプト、雰囲気、場所もしっかりと把握しておきましょう。