絵描きが画板を立てる際に使用するイーゼルは、さまざまなお店で看板としても使われています。ユニークな形でおしゃれな雰囲気を演出できるのに加え、美容院の看板として取り入れることで集客にも効果大です。そこで今回はアルミ・木製イーゼルのそれぞれの特徴や、合わせて使いたいメッセージボードのタイプ、さらに美容院での上手な活用方法をご紹介します。美容院を経営している方は、ぜひご一読ください。
イーゼルとは
上述したとおりイーゼルは、絵を描く際に画板を立てるためのスタンドのことです。最近では看板としても使われていて、画板を置くイーゼルを「アトリエイーゼル」、看板用を「ディスプレイイーゼル」と区別します。
ディスプレイイーゼル(以下、イーゼル)は、パネルやメッセージボードと組み合わせて使用します。パネルにはお店のポスターやメニュー表を挟み、メッセージボードには自身でメニューやメッセージなどを手書きするのが主な使い方です。
おしゃれな空間を演出できる他、持ち運びや設置、管理が簡単という魅力があります。また立て看板と比べると視点が高く、通行人の視界に入りやすいという点も魅力のひとつです。
種類によって載せられるパネルやメッセージボードの厚みや重さが違うため、購入前にしっかり確認しておきましょう。
イーゼルの素材による印象の違い
流行に敏感でメニューの入れ替わりが激しい美容院の場合、イーゼルとメッセージボードの組み合わせがおすすめです。手書きタイプのメッセージボードなら定番のメニューはもちろん、新しいメニューやキャンペーンを紹介したい場合にも即座に対応できます。
イーゼルにはアルミ製や木製などがあり、メッセージボードにもマーカーを使うタイプとチョークを使うタイプがあります。それぞれで与える印象が異なるため、お店のコンセプトなどに合わせて選びましょう。
アルミ製イーゼル
アルミ製イーゼルは光沢があるため、清潔感や信頼感、高級感などを演出したい場合に適しています。カラーにはステンカラー(シルバー)やゴールド、ブラックなどがあり、特注すればレッドやイエローなども選べます。メッセージボードの枠色をイーゼルに合わせると、より一体感が増します。
文字やイラストをくっきりと目立たせたい場合には、マーカーで書くタイプのメッセージボードがおすすめです。通常のマーカーと同様に滑らかな書き心地で、初めての方でもイメージどおりに書きやすいです。カラーにはホワイトやブラックなどがあり、ホワイトなら清潔感を、ブラックなら高級感をプラスできます。
木製イーゼル
木製イーゼルは手作り感や温かみがあり、親しみやすさを感じてもらいたい美容院におすすめです。カラーにはブラックやダークブラウン、ブラウンなどがあります。メッセージボードの枠色や素材も木製で揃えると、より味わいが増し、アンティーク調でおしゃれな印象になります。
木製イーゼルの温かみを活かすなら、メッセージボードはチョークで書くタイプがおすすめです。チョークは優しい色合いが特徴で、かすれ具合により手書き感を表現したい場合にぴったりです。カラーにはブラックやグリーンなどがあるので、お店のイメージに合わせて選びましょう。
美容院ならではの具体的な使い方
美容院ならではの、イーゼルとメッセージボードの使い方を5つご紹介します。
メニューとキャンペーン情報を載せる
定番の使い方は、通常のメニューとキャンペーン情報を組み合わせるというものです。期間限定のキャンペーンをしっかりアピールしながら、通常メニューも載せることでお客様に「どれだけお得なのか」を比較してもらえます。
また、複数のイーゼルとメッセージボードを設置し、通常メニューとキャンペーン情報とで使い分けるのも効果的です。情報量がアップして注目度が高まる他、通常メニューのほうは一度書けば書き直す必要がないため業務の効率化にもつながります。
キッズメニューのような特別なサービスがある場合、メッセージボードを使ってアピールすればさらなる集客が期待できます。
ビフォーアフターや店内の写真を載せる
メッセージボードにビフォーアフターの写真を載せることで、お店のサービスやスタッフのスキルをアピールできます。写真を通してお客様に疑似体験をしてもらうことで、「こういう髪型も素敵だな」「そんなメニューがあるなら入ってみようかな」と興味を持ってもらえる可能性もあります。
ビフォーアフター写真の他、店内の写真を掲載するのもおすすめです。建物の2階に位置するお店や窓がないお店の場合、店内の様子が外から見えないため入りにくいと敬遠される可能性がありますが、写真を載せることで回避できます。
チラシと組み合わせる
イーゼルによっては、ラックを取り付けられるタイプもあります。ラックにチラシを入れておくことで、通りかかった人に手にとってもらいやすくなります。お店のメニューやキャンペーンに興味を持ったお客様があとから予約する可能性を考慮し、必ず連絡先も明記しましょう。
メッセージボードに情報を詰め込みすぎると読みにくくなるため、店頭が狭く複数のイーゼルとメッセージボードを設置するスペースがないお店では、こういった工夫が必要です。
ホームページやSNSに誘導する
美容院のホームページやSNSがあるなら、メッセージボードに通常のメニューに加えてURLやアカウント名を書いておきましょう。うまく誘導できればお客様とつながりを持つことができ、インターネットを通してサービス情報を配信できます。多くの人に情報を伝えることで「気分転換にヘッドスパを利用してみようかな」と来店してもらえる可能性もあり、集客アップが期待できます。
ウェルカムボードとして使う
特別感を演出したいなら、メッセージボードをウェルカムボードとして活用してみてはいかがでしょうか。「いらっしゃいませ○○様」とお客様の名前を記載したメッセージボードを席に置いておくと特別感を演出でき、顧客満足度の向上が見込めます。顧客満足度はリピーター獲得にもつながる重要なポイントなので、日頃からきちんと考えておきましょう。
歓迎ムードに感動したお客様がSNSへの投稿を申し出ることもあり、その投稿を見た人が興味を持って来店するなどの宣伝効果も期待できます。
イーゼルとメッセージボードで
唯一無二の看板を作ろう
看板には多くの種類がありますが、メニューの入れ替わりが多い美容院には書き換えが容易なイーゼルとメッセージボードの組み合わせがおすすめです。
イーゼルにはアルミ製や木製などがあり、素材により印象が違うのに加え、組み合わせるメッセージボードのタイプによっても印象が変化します。そのため「他の美容院と差をつけたい」「個性をアピールしたい」というお店にもぴったりです。
上記でご紹介した以外にも、イーゼルとメッセージボードの使い方は多様にあります。お客様に効果的なアプローチがしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。