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ロールアップバナーのデザインで押さえたい注意点は、印刷する範囲と、設置したときに見える範囲を分けて確認することです。下部の巻き込み部分などに文字を置くと、データ上では収まっていても、実物では読めないことがあります。注文する製品の最新テンプレートを使い、表示範囲、文字位置、入稿データの順に確認しましょう。
この記事では、デザインを作り始める前から入稿直前までの確認手順を紹介します。
ロールアップバナーのデザインの注意点は、製品とテンプレートの照合から
まず確認したいのは、使用する入稿図が注文する製品・サイズと一致しているかです。入稿図とは、データを作成する範囲や加工上の注意が示された図面のこと。以前のデータがあっても、今回の商品ページから最新のテンプレートを取得して照合します。
例えば、誉PRINTINGのロールアップバナー・クイックスクリーン エコノミ85(W850)は、本体サイズがW900×H2150×D180mm、印刷サイズがW850×H2320mmと記載されています。本体の寸法と印刷データの寸法は同じではありません。
ただし、この高さの差を計算しても、隠れる部分の寸法は求められません。本体サイズは収納ケースなどを含む寸法であり、表示面の寸法ではないためです。文字を置ける範囲は、入稿図の指示で判断してください。
- 商品名・品番・注文サイズが一致しているか。
- 以前保存した図面ではなく、今回取得したテンプレートか。
- 原寸か縮尺付きか、縦横の向きに指定があるか。
入稿図は「表示範囲」「隠れる範囲」「背景の範囲」を読む
入稿図を開いたら、線の色だけで意味を判断せず、凡例や注意書きを先に読みます。名称や線の表現は製品によって異なり、次の項目がすべて別々に描かれているとは限りません。
| 確認する項目 | 見るポイント | デザインへの反映 |
|---|---|---|
| 印刷・データ作成範囲 | どの寸法でデータを作るか | 指定のサイズ・縮尺を維持する |
| 表示範囲 | 設置時に見える範囲はどこか | 伝えたい内容が見えるか確認する |
| 巻き込み・固定部分 | ケースや固定部に隠れる箇所はどこか | 文字・ロゴ・QRコードを置かない |
| 文字配置の目安・安全範囲 | 重要な要素を収める指定があるか | 指定があればその内側に配置する |
| 塗り足し・背景の延長 | 背景をどこまで作る指定か | 文字の範囲と分けて背景を延ばす |
塗り足しとは、裁断位置のずれなどで白い端が出るのを防ぐため、仕上がりの外側まで背景を延ばす部分です。必要な有無や寸法は商品ごとの指定に従います。「文字を置かない範囲」と「何も印刷しない範囲」は同じとは限りません。
図面だけで判断できない場合は、該当箇所を示した画像と商品名・サイズを添えて、文字を配置できるか確認してから作業を進めましょう。

下部の見切れは、確認用の表示プレビューで見つける
下部の見切れを防ぐには、入稿データ全体を見るだけでなく、設置時に見える部分だけの確認用プレビューを作ると判断しやすくなります。
隠れる箇所を除いた状態で、文章が成立するか確認
- 制作データとは別に、確認用のコピーを用意します。
- 入稿図で確認した表示範囲の外側を、一時的に覆って見えなくします。
- 社名、説明文、連絡先、QRコードなどに欠けがないか確認します。
- 上部の固定部分についても、図面に従って同じ確認を行います。
例えば、最下部に「詳しくはWebへ」とQRコードをまとめた場合、案内文だけが見えてコードが隠れると、読み手が次の行動に移れません。関連する要素はひとまとまりで、指定された安全範囲の内側に収めます。
確認用に覆う処理は、入稿データには残さないでください。隠れる部分の背景を削除したり、表示範囲だけにデータを切り詰めたりせず、納品用データはテンプレートの指示に合わせます。

文字位置は「製品で隠れる」と「会場で隠れる」を分けて確認
表示範囲に収まっていても、前に置く机や配布物、人の立ち位置によって文字が隠れることがあります。テンプレートで確認できるのは製品の条件なので、設置場所の条件は別に確認しましょう。
重要な情報を、実際に読める位置に置く
例えば受付机の後ろに置く場合は、机の高さとバナーまでの位置関係を確認し、正面だけでなく斜めからも見ます。社名や来場者への案内が机の後ろに入るなら、文字の配置を上げるか、設置位置を変更します。
文字サイズは、一律のポイント数では決められません。文字量、書体、背景との明暗差、読む距離によって見やすさが変わるためです。重要な見出しや連絡先を原寸で部分印刷し、予定する距離から読めるか確認してください。QRコードを使う場合も、周囲の余白を含めて原寸で出力し、想定する位置から読み取れるか試します。
- 表示範囲と、指定された安全範囲に重要な文字が収まっているか。
- 机・商品・人の後ろに、案内や問い合わせ先が隠れないか。
- ロゴと社名、案内文とQRコードなど、関連する情報が一緒に見えるか。
入稿前は、縮尺と書き出したファイルを確認する
編集画面で正しく見えていても、書き出したファイルで範囲や文字が変わっていないか確認が必要です。テンプレートの縮尺を自己判断で変更せず、指定された形式で保存した後、そのファイルを開き直してチェックします。
縮小データの数値を、実寸と取り違えない
説明用の仮定:1/10縮尺のデータで、ある要素を5mm移動した場合、実寸での移動量は「5mm×10=50mm」です。これは縮尺の考え方を示す計算例であり、推奨する余白寸法や、誉PRINTINGの指定縮尺ではありません。
端からの距離を調整するときは、入力している数値がデータ上の寸法なのか、実寸なのかを確認しましょう。
最終ファイルと確認用画像をそろえる
誉PRINTINGの入稿案内では、カラーモード、文字のアウトライン化、配置画像、確認用画像などの確認事項が案内されています。アウトライン化とは、文字を図形に変え、フォントの違いによる置き換わりを防ぐ処理です。作成ソフトと入稿形式に応じた指定に従ってください。
- サイズ・縮尺・向きが、今回のテンプレートと一致しているか。
- 文字の欠け、意図しない改行、画像の抜けがないか。
- CMYKなど、指定のカラーモードになっているか。
- 画像の解像度や、埋め込み・添付方法が入稿条件に合っているか。
- ガイド線や説明文の扱いがテンプレートの指示どおりか。
- 確認用画像が修正前の内容ではなく、最終データと一致しているか。

まとめ:ロールアップバナーのデザインの注意点を入稿前に照合
ロールアップバナーのデザインでは、製品ごとの最新テンプレート、下部などの見切れ、設置後の文字の見え方を順に確認することが大切です。印刷サイズだけを頼りに配置せず、背景を作る範囲と重要な情報を置く範囲を分けて考えましょう。
入稿前は、次の3点を最終確認してください。
- 注文する製品・サイズとテンプレートが一致している。
- 表示プレビューと設置場所の確認で、重要な情報が隠れない。
- 書き出した最終データと確認用画像の内容が一致している。
まず注文予定の商品ページで仕様とテンプレートを確認し、不明な線や寸法があれば、該当箇所を示して相談してから入稿データを仕上げてください。
