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店舗用マネキンの種類と選び方は、見せたい商品の範囲、衣類と本体の寸法、設置したときの張り出しの順に考えると整理できます。全身の組み合わせを見せるなら全身タイプ、トップスを中心に見せるならトルソー、競技の使用場面を伝えるならスポーツマネキンが候補です。
ただし、同じ種類でも着せられる服や必要なスペースは異なります。この記事では、種類の比較から注文前の確認までを、店舗で実際に展示する服を基準に解説します。
取り扱い商品を見ながら、売場に必要な条件を整理してみましょう。
マネキンの種類と選び方は「何を見せるか」から
最初に、主役にする商品を決めます。「店舗用だから全身」と決めるより、上下の組み合わせまで見せたいのか、ジャケットの形を見せたいのかを明確にすると、必要な形状を絞れます。
| 展示の目的 | 候補になる種類 | 選ぶ前の確認 |
|---|---|---|
| トップスとボトムスを組み合わせて見せる | 全身マネキン | 肩・胴・脚の寸法、着脱できる部位、靴と支柱の干渉 |
| シャツやジャケットの形を見せる | 上半身トルソー | 肩幅、胴の長さ、腕の有無、裾と支柱の位置 |
| パンツの腰回りや脚のラインを見せる | 下半身ボディ | ウエスト・ヒップ・太もも、脚の開き方 |
| 運動する場面とウェアを結び付ける | スポーツマネキン | 競技に合う姿勢、筋肉の造形、ポーズ全体の外寸 |
| 帽子・手袋・アクセサリーを見せる | ヘッド・ハンドなどの部分タイプ | 頭囲や指の形、商品の固定方法、卓上の占有範囲 |
| 子供服の上下を見せる | 子供用の全身・トルソー | 年齢表示だけでなく、実際の身体寸法と衣類の開口部 |
「全身・部分」は展示する範囲、「スポーツ」は用途やポーズ、「可動式」は関節の機能です。別々の分類なので、スポーツ用の全身タイプや、腕が動くトルソーもあります。名称だけで仕様を判断しないことが大切です。

掲載画像は種類や確認作業を説明する生成イメージです。実際の販売商品や施工実績を示すものではありません。
全身とトルソーは、裾・袖・小物の見せ方で比較する
全身は上下のつながり、トルソーは見せたい部分に注目する
例えばジャケットを主役にする場合、パンツとの丈のバランスまで見せるなら全身タイプ、襟や前身頃の形を中心に見せるならトルソーが候補になります。同じジャケットでも、伝えたい内容で選択が変わります。
トルソーは胴体を中心とする展示用の形状ですが、頭や腕が付く商品もあります。上半身だけでなく腰や脚の一部まであるものもあるため、商品画像と寸法図で展示できる範囲を確認してください。
袖の形や長い裾を、どこで支えるかを考える
袖のふくらみや肘を曲げた見え方まで伝えたい場合は、腕のあるタイプを検討します。腕のないトルソーでは袖が自然に垂れるため、腕付きと同じ見え方にはなりません。
ワンピースやロングコートは、肩から裾までの長さに対して、床や台座までの距離が足りるかを確認します。パンツを展示するなら、支柱を通す位置や腰回りの形も重要です。「トルソーなら何でも着せられる」とは考えず、展示する服の写真と寸法を用意しましょう。
帽子まで組み合わせる場合は頭部の有無と頭囲、靴まで見せる場合は足の形状と支持金具を確認します。全身タイプでも、すべての靴がそのまま履かせられるとは限りません。
上半身中心の展示を検討する場合は、トルソー(ハーフボディ)の商品一覧で、胴体の形と支柱の位置を比較できます。
服が着せられるかは、本体寸法と着脱構造で判断する
号数やS・M・Lだけで決めない
衣類のサイズ表記だけでは、マネキンに着せられるかは判断できません。肩幅、バスト・胸囲、ウエスト、ヒップを確認し、服の実寸と照らし合わせます。パンツでは太ももや股下、帽子では頭囲も確認対象です。
確認できた商品寸法の例:全身女性マネキン パーツ取外し可能でアパレル展示向けは、商品ページに約寸法として肩幅420mm、バスト800mm、ウエスト650mm、ヒップ900mmが掲載されています。これは当該商品の数値で、女性用マネキン全般の標準値や、特定の服サイズへの適合保証ではありません。
衣類の身幅は平置きの幅、本体のバストは周囲の長さとして記載されることがあります。同じ測り方の数値かを確認し、生地の伸縮性や裏地、重ね着も考慮してください。一律に「何cmの余裕があればよい」とは決められません。

着用後の寸法だけでなく、着せる途中の通り道も確認する
着せた状態では収まりそうでも、襟ぐりや袖口に頭・手が通らない場合があります。頭・腕・手・脚など、取り外せる部位と順序を確認しましょう。伸びにくい生地やファスナーのない服は、特に着せ付け方法の確認が必要です。
パーツを取り外せることと、関節の角度を自由に変えられることは別です。固定ポーズの商品を無理に曲げず、着脱方法に従って作業します。頻繁に着せ替える売場では、外した部品を置く場所と作業する人の手順も含めて選びます。
展示する衣類の実寸や写真をそろえると、商品選定の相談が具体的になります。
スポーツマネキンは、競技・ポーズ・可動性を分けて選ぶ
スポーツマネキンには、筋肉の形を強調したものや、走る・構える・伸ばすといった姿勢のものがあります。ウェアを着た使用場面を伝えるため、展示する競技とポーズが合うかを先に確認しましょう。
例えば、ランニングウェアでは腕や脚の動きがある姿勢が候補になります。一方、胸のロゴやファスナーを正面から見せたい場合は、腕が胸の前を隠さない姿勢のほうが目的に合います。「動きのある形」だけで選ばず、見せたい部分が隠れないかを確かめます。
筋肉の造形が大きいタイプでは、一般的な立ち姿と身長が近くても、胸・肩・太ももの寸法が異なることがあります。ウェアの伸縮性だけに頼らず、実寸を照合してください。
- ポーズは固定か、どの関節を動かせるか。
- 衣類を着せるときに、どの部品を取り外せるか。
- 手足を含む最大幅・奥行きと、支持金具の位置はどうなっているか。
- ボールやバッグなどの小物を持たせられる仕様か。
電動で動くタイプは、手でポーズを変える可動式とは別の仕様です。候補にする場合は、動作中の範囲や電源など、その商品の使用条件を確認します。

設置場所は台座と本体の張り出し、着せ替えスペースを見る
台座が置けても、肘・足先・衣類の裾・バッグが通路や隣の什器にはみ出すことがあります。床に接する台座の寸法と、衣類や小物を付けた状態の最大幅・奥行き・高さを分けて確認しましょう。
腕を横に広げた姿勢や、片脚を後ろに伸ばした姿勢では、正面写真だけで奥行きを判断しないことが大切です。寸法図や側面写真を確認し、不明な外寸は購入前に問い合わせます。今回確認した商品の寸法欄だけでは台座の外寸まで確定できないため、共通の推奨設置寸法は設けていません。
- 台座が平らに収まり、本体や衣類が周囲に接触しないか。
- 手や足先が、お客様の通行・商品の取り出しを妨げないか。
- スタッフが腕や脚を着脱し、服を着せる作業場所を確保できるか。
- 台座や支持金具は付属するか。展示予定の靴や椅子と干渉しないか。
卓上トルソーは、台の上に載せたときの全高と台座の収まりも確認します。小さな本体でも、台の端から張り出す配置は避け、設置方法は商品の案内に従ってください。
売場配置や素材は、テーマ別の記事で詳しく確認する
マネキンの候補を絞った後は、検討内容に合わせて次の記事を参照してください。
- 店舗什器のディスプレイ・配置:ほかの什器との組み合わせや売場全体の見せ方を考えるとき。
- 店舗什器の素材別ガイド:什器全体の素材や仕上げを比較するとき。個々のマネキンの使用条件は商品仕様で確認してください。
- アパレル店舗用品の選び方:マネキン以外に、ワゴンやフィッティングルームも検討するとき。
まとめ|店舗用マネキンの種類と選び方を注文前に整理する
マネキンの種類と選び方は、展示する範囲を決め、衣類が着せられるかを確かめ、売場に収まるかを確認する順序が基本です。全身、トルソー、スポーツという名前だけでなく、腕の有無や固定ポーズ、着脱できる部位まで比較しましょう。
相談前には、展示する服の写真・実寸、見せたい部分、設置予定場所の寸法、着せ替えの頻度をまとめておくと、必要な仕様を絞りやすくなります。
目的に合う種類が決まったら、各商品の寸法と台座・支持方法を確認してください。
